手芸刺繍糸のDMC、ギャラリー店と組み路面店

2017/12/01 04:26 更新


 手芸刺繍糸が主力のディー・エム・シー(DMC、東京)と、ギャラリー・ワークショップの店「ジジギャラリー+ワークショップ」(ジジ)は1日、英国のファッションDIY(手作りのカスタマイズ)ブランド「ウール・アンド・ザ・ギャング」がメインの路面店を神奈川県鎌倉市に開く。

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 ウール・アンド・ザ・ギャングはDMCが今秋から国内の総代理店として輸入販売を始めた。多彩な太さや意匠の糸玉が主力商品。太い糸で直径10ミリや25ミリもある。その糸と付属の棒針やかぎ針を使ってユニークなアパレル、ファッショングッズができるパッケージ、その完成品も販売している。SNS(交流サイト)や動画共有サイトのグローバルな情報伝達力を活用し、ハンドメイド愛好者の創作意欲を刺激し、欧米を中心にユーザーを増やして成長してきた。

 新店舗はジジとDMCの共同事業として始める。運営主体はジジで、DMCは商品供給やワークショップの運営などでバックアップする。店舗面積は約23平方メートル。品揃えの約95%はウール・アンド・ザ・ギャングで構成し、同ブランドの全商品を国内で初めて揃える。物販とともに、ワークショップを月2回のペースで開く。1回目の企画はスヌード作りで、講習費は1000円を予定している。

 店舗の立地について、DMCの小山田光晴社長は「北鎌倉、湘南エリアは日常的にハンドメイドを楽しみ、ファッショナブルな人たちが多い」という。同社の主力ブランドの一つ、「フックドゥ・ズパゲッティ」の「流行の発信源」(小山田社長)としても注目した。

 同ブランドはTシャツなどに使われる丸編みを裁断した時に出る端切れをアップサイクルした編み物用の玉が商品。様々なデザインの端切れから作った扁平(へんぺい)状の素材を使うと、毛糸とは違ったユニークな編み地に仕上がる上、初心者でも短時間で一つの作品が完成する。このため、ハンドメイドに関心のある幅広い層に人気だ。ウール・アンド・ザ・ギャングもズパゲッティのように需要を見込んでいる。

多彩な太さや意匠の糸玉が主力商品


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