ル・シャンテ「退屈な商品、さようなら」

2017/01/24 06:51 更新


攻めの企画で受注増

 レディスアパレルメーカー、ル・シャンテ(大阪市、渡邉茂社長)は後追いになっていた商品企画を改め、攻めのデザインにすることで展示会受注を伸ばしている。17年1月の春夏物展は前年より5割ほど受注額が伸びた。「退屈な商品、さようなら」が社内の合言葉。

 同社はフェミニンで少し甘さのある「ル・シャンテ」、シャープな感覚の「エミュ」の2ブランドがあり、ともに30~40代を主な対象とする。ここ数シーズン市況が良くなかったこともあり、無難な商品が増えていたという。

 取引先専門店からファストファッションやチェーン店にはない凝ったものが欲しいという声が強まり、17年春夏物から企画を一新した。市場の変化に対応するのではなく、挑戦的なデザインで仕掛けるようにした。その結果、専門店1社当たりの発注額が大きく伸びた。

 特にアバンギャルドなデザインを取り入れたエミュでは、チュールに細かい刺繍をしたブラウス、バルーン袖でボタニカル刺繍の浅Vネックブラウス(いずれも1万3800円)、イレギュラーヘムでフレア袖のボタニカルプリントブラウス(1万5800円)などがヒット。ちりめん素材に花柄の多色プリントをした共生地ベルト付きブラウスも好評だった。

 

「エミュ」の17年春夏物



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