専門店の新卒採用 コロナ禍で多くの企業が縮小 応募者は増加、学生に厳しい環境に

2021/09/15 06:30 更新有料会員限定


 繊研新聞社が行った全国専門店アンケート調査によると、今春は採用数が前年より「減った」「凍結した」との回答が6割を占め、採用数が大幅に減っている。一方、22年春卒業予定者の応募は「増えている」との回答が33%と例年より10ポイント以上高く、売り手市場から一転して学生には厳しい採用環境となった。コロナ禍で業績が悪化し、22年春の新卒採用も縮小する専門店が目立ち、8月までに新卒採用を終えた企業は約半分に過ぎない。

(河邑陽子)

 専門店の採用数(有効回答企業91社)は、今春は「減った」が46%、「凍結」が14%で合計60%と、前年の倍になったのはグラフの通り。「増えた」は前年比約4割減、「変わらない」はほぼ半減。19、20年と「減った」「凍結」の合計は微減傾向だったが、コロナ下で一気に採用が冷え込んだ。

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