ファーストリテイリングは、持続可能性と事業の成長の両立を推し進める。生産から物流、販売までのプロセスをこれまで以上に、環境や人権、多様性の尊重、社会貢献に配慮する形に作り変える。「ライフウェア=究極の普段着」というコンセプトを進化させ、役目を終えた服を循環させる仕組みも構築する。サプライチェーンでは環境への負荷低減の定量目標を設定し、人権問題の監視体制もさらに強化する。柳井康治取締役グループ上席執行役員は「作って売って、それで終わりではなく、世界中にいま起きている問題や課題を、事業活動を通じて解決する」企業への転換を加速すると話す。
(柏木均之)
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服を生かし続ける
柳井上席執行役員は「ライフウェアを新しい産業にする」と語る。重点として、客が本当に必要とするものだけを作り、販売する「有明プロジェクト」と連動し、「商品完成度をさらに上げる」ことや「人の個と多様性の尊重」「社会貢献の積極化」「商品をより長く使ってもらうための新サービス、技術の開発提供」の4点に取り組む。
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