ファストリ 循環型ビジネスモデル構築 持続可能性と事業の成長両立へ

2021/12/07 06:30 更新有料会員限定


「全ての人達が様々に考える良い服の定義に応えることが我々の使命」と柳井上席執行役員

 ファーストリテイリングは、持続可能性と事業の成長の両立を推し進める。生産から物流、販売までのプロセスをこれまで以上に、環境や人権、多様性の尊重、社会貢献に配慮する形に作り変える。「ライフウェア=究極の普段着」というコンセプトを進化させ、役目を終えた服を循環させる仕組みも構築する。サプライチェーンでは環境への負荷低減の定量目標を設定し、人権問題の監視体制もさらに強化する。柳井康治取締役グループ上席執行役員は「作って売って、それで終わりではなく、世界中にいま起きている問題や課題を、事業活動を通じて解決する」企業への転換を加速すると話す。

(柏木均之)

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服を生かし続ける

 柳井上席執行役員は「ライフウェアを新しい産業にする」と語る。重点として、客が本当に必要とするものだけを作り、販売する「有明プロジェクト」と連動し、「商品完成度をさらに上げる」ことや「人の個と多様性の尊重」「社会貢献の積極化」「商品をより長く使ってもらうための新サービス、技術の開発提供」の4点に取り組む。

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