デュポンは、生地メーカーなどと連携し、植物由来原料使用のPTT(ポリトリメチレンテレフタレート)樹脂「ソロナ」を使った生地の機能性と透明性の訴求を強めている。ソロナは、トウモロコシ由来原料を37%含み、トウモロコシの生産農家まで遡れるトレーサビリティー(履歴管理)を確保している。
今年4月には、独自の生地認証プログラム「ソロナ・コモンスレッド・ファブリック・サーティフィケーションプログラム」を立ち上げた。プログラムを通し、「ブランドや消費者に、トレーサビリティーに加え組成などソロナを使った生地の特徴を伝えたい」という。
生地メーカーから提供された生地を、素材の混率や機能性などで分類したサブブランドの基準に照らし、審査する。日本企業では、ユニチカトレーディングやトーア紡の素材が参画し、衣料向けに採用されている。
ソロナと認証プログラムの理解度向上のために、生地メーカーとアパレルブランド向けウェビナーを英語・中国語で開いている。日本語対応や、米国でのショールーム開設なども予定する。
(繊研新聞本紙20年7月28日付)