ギャラリー・ド・ポップのレディスブランド「パドカレ」が25周年を迎えた。15年目のリブランディングなどブランドを変化させながら、プロダクトアウト型でブラッシュアップし続けることで、認知度やファンの満足度を向上させている。海外市場への挑戦も転機となり、狙うべき市場やターゲティング、ぶれない物作りによる商品力アップで、売り上げを伸ばしている。「トレンドを追うマーケットイン型ではなく、上質なライフスタイルや女性としての生き方を提案する」ことで存在感を高めている。
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商品力でまずは海外市場
――25周年イベントが好調だ。
顧客への感謝と新しいお客様にもっと知って欲しいとの思いで、多様な企画を打ち出しています。昨年8月からの秋冬物は非常に順調でした。直営店5店舗のある施設の別会場で行った期間限定販売イベントは、予算を20%上回り、別会場を含めた5店の売上高は前年同期比3.4倍。特にメンズ「サージュデクレ」をレディスにサイズダウンしたアイテムが好評でした。ただのサイズダウンではなく、メンズチームが企画して工場や仕様もメンズ用で仕上げ、甘いワンピースにミリタリージャケットを合わせるなど、新しい着こなしが提案でき、新規も増えました。今春夏もさらに趣向を凝らしたイベントを行います。
25周年とともに、昨年12月のプレスプリングや今年1月中旬からの本格的な春物導入などで、実店舗でのセールはやめました。元々、セールは行いたくなかった。当社は顧客の比率が高く、正価で買った後に価格が下がるのは不信感につながるからです。ターゲットを絞り込んでおり、今のお客様を大切にし安心感を持って欲しい。できれば今後もセールをしないようにしたいと思っています。
――海外市場が広がっている。
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