30年までに熱中症の死亡者数を半減へ 対策商品・サービス開発が進む

2023/06/16 07:58 更新会員限定


 「30年までに熱中症による死亡者数を現状から半減する」。このほど政府が閣議決定した「熱中症対策実行計画」は、暑さ対策商品・サービスの開発をさらに促すきっかけになりそうだ。

(小堀真嗣)

ファン付きウェアや冷却服

 政府が5月末に閣議決定した同計画では「中期的な目標(30年)として、熱中症による死亡者を現状(1295人=5年移動平均)から半減させる」ことが目標だ。計画期間はおおむね5年。環境大臣を議長とする「熱中症対策推進会議」を立ち上げて推進する。このなかで産業界には「労働者の熱中症防止」はもちろん、「消費者に対して熱中症予防のための普及啓発」「商品開発について協力依頼」などが呼びかけられた。

 熱中症対策に関わるアパレル業界の動きは、電動ファン付きウェアや冷却服の提案が象徴的だ。とりわけ暑熱リスクの高い屋外作業者に対し、ユニフォーム関連企業が供給。ウェアラブル技術を活用して暑熱リスクを検知するサービスも見られる。

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