90年代後半から00年代にかけて、本紙にストリートスナップの記事をたびたび掲載していました。30年近く前の、都会の一瞬を切り取っただけの記事ではありますが、その背景を店や企業に取材し、ときには売り上げなどの数字も入れていて、当時の商売の動きも少しわかります。“平成リバイバル”など様々なレトロが注目を集めている昨今、改めて読み返すことで、ビジネスに通じるヒントが見えてくるかもしれません。ベテラン記者が振り返ります。
※本文は読みやすく直しています。社名やブランド名などは原文のまま掲載します。
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はじけ切れない夏 ポロシャツでシンプルに ベーシック路線ひた走り?
2002年6月15日付

「フレッド・ペリー」に「ポロ・ラルフローレン」「ラコステ」。この夏のストリートにはやたらとポロシャツが多い。露出系ではじける気分にもなれず、お姉さん系のエレガンスファッションもなんだか違う。そんな女の子たちが選んだのがポロシャツやスキッパー。男の子も〝襟物〟が目立つ。ベーシック、トラッド路線ひた走りの気配が漂っている。
「3年ぶりのブームかな」というのはラフォーレ原宿のショップ、エドワーズ・スキル・ストアのスタッフ。ちょっとひねりを利かせたオリジナルのポロシャツが売れている。襟と前立てを布帛に変えてハードなイメージを加えたポロシャツだ。
ストリートで目立つのは、スポーツブランドの定番品とその古着、袖や襟のデザインを変えたヤングブランドの新商品。古着屋で探し出したラガーシャツのような幅広ボーダー、「アーノルド・パーマー」のパフスリーブポロなど可愛いアレンジが目を引く。帽子やネックレス、バングルなどのアクセサリーを加えただけの、ごくシンプルな着こなしが多い。
男の子は古着がほとんど。ポロ・ラルフローレンの色切り替えやサーフ系のパイルなど、ビンテージ物もある。「Tシャツもいいけど、原宿に来る時はみんなと違った格好がしたくて」という男の子も。父の日需要の勢いを借りてポロシャツは今月、ぐんと売り上げが伸びている。「オヤジイメージ?」との指摘も、若者はまったく気にしていない様子。「別物」なんだそうだ。
《記者メモ》
原宿あたりではこの頃、一目でヒットしているものが分かったものです。紙面には7人の写真が載っています。02年4月から本紙の保存記録は「紙」ではなくCD‐ROMになりました。
(赤間りか)
