ヘラルボニーの異彩が開く世界㊦ 百均にも教科書にも染み出るような存在に

2025/05/30 07:59 更新有料会員限定


「誰が賢くて誰が賢くないかはわからない」と宮沢賢治の言葉を大切にする松田代表取締役

 「ヘラルボニー」の勢いは、どこから来てどこに向かうのか。BtoB(企業間取引)、BtoC(企業対消費者取引)の両輪でIP(知的財産)ビジネスを推進、日本から世界に広げようという松田崇弥代表取締役Co-CEO(共同最高経営責任者)に聞いた。

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怒りが原動力

 ――成長軌道に乗り、風をつかむこつは。

 そんな能力はない。ギャンブルも強くないし(笑)。本当に多くの人々の支えで成り立っている会社なので。ただ、4歳上に重度の障害のある兄貴がいたことで怒りや悔しさを覚えた。あまり他の人が持ちえない感情を持ったのは幸いだったし、チャンスはいただいた。そこが原動力となって旗を揚げる権利はもらったのかなと思うし、それを行使して仲間や作家、福祉施設も集まってくれた。少しずつ進んで来ているという感覚だ。

 ――起点にある怒りは社会に対してか。

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