スポーツ専門店のヒマラヤ(岐阜市)の社長兼CEO(最高経営責任者)に昨年11月、小田学氏が就任した。創業者で長年トップを務めていた小森裕作氏は退任し、一線を退いた。進行中だった5カ年中期計画も取り下げ、今期(24年8月期)からの新3カ年計画を制定した。大きく経営体制を変更し、「リアル店舗でもECでも、快適な買い物環境を構築する〝ユニファイドコマース〟により、シームレスにサービスを提供していく」方針だ。
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競争激しいスポーツ小売り
――社長交代の経緯は。
社長就任の打診は昨年の初めごろでした。私は長らく英国で生活してきましたが、小森前会長の娘婿として、帰国したときにはヒマラヤを度々訪れていました。社長就任は急な話でしたが、全然知らない会社でもなく、創業者の意思や自分ができること考えたときに、もう決断するタイミングだなと思いました。
小森前会長が顧問としても残らないというのは本人の意思です。社外の人になりますが、ファミリービジネスであり、株主としては残ります。ファミリービジネスではよく、息子が成長するまで一時的に社長を務めてくれということがありますが、今回はそういうことでもありません。後継の人事なども全て私に委ねられています。小森前会長の息子の小森一輝取締役は、会社全体のガバナンスや新規事業などで動いてもらっていて、引き続き期待しています。
――英国での生活が長かった。
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