傘の使い捨てをなくしたい――ネイチャーイノベーショングループ(東京、丸川照司社長)は、運営する傘のシェアリングサービス「アイカサ」で、電鉄会社や百貨店、ディベロッパー、教育機関との連携を広げている。サステイナブル(持続可能)な発想だけでなく、街に傘をシェアできる拠点を点在させることで人の流れを作り、地域の活性化にも期待する。
(関麻生衣)
「雨の日のプラットフォームの構築」をミッションに掲げる。突発的な雨でもわざわざビニール傘を購入することなく、アイカサで傘を借りて移動でき、借りた傘は最寄りの貸し出しスポットに返却できる。
エシカルな意識
利用方法はいたって簡単だ。事前にLINEでアイカサのアカウントを友達登録する。借りる時はLINEのトーク画面を開き、傘の持ち手のQRコードを読み込む。すると、傘を開くために必要な暗証番号がスマートフォンの画面に表示され、その番号を傘の持ち手のダイヤルロックに打ち込む。
同サービスは昨年6月に開始した。LINEと連動する現在のシステムを構築したのは昨年12月で、約1年間でサービスの登録者数は6万3927人、拠点は全国に700カ所(12月5日時点)に増えた。