IDFLジャパン、日本向け監査業務を強化 初セミナーを大阪で

2024/07/05 06:25 更新


 国際的な認証機関、米IDFLの日本法人IDFLジャパン(大阪市)が、日本での監査業務を強化している。監査対象はGOTS(オーガニック・テキスタイル世界基準)やGRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)などの国際基準。林允翔支店長は、「国際基準はグローバルビジネスの〝パスポート〟と認識してもらい、国際基準を利用して競争力を身に付けてほしい」という。7月10日には、日本で初めてセミナーを開く。

(小堀真嗣)

【関連記事】GOTS、小規模事業者の申請を後押し 三恵メリヤスらが認証取得

 IDFLは米国が本拠地で、世界16カ国・地域に拠点がある。日本は今年2月にオフィスを構え、本格的に監査業務を始めた。対応可能な国際基準はGOTSやGRS、OCS(オーガニック・コンテント・スタンダード)、RDS(レスポンシブル・ダウン・スタンダード)、羽毛の産地認証システムと基準の「J-TAS」(日本)、「T-TAS」(台湾)など。とりわけ羽毛については、IDFLが元々米国で羽毛に関する試験業務もしており、豊富な知見とノウハウを持つ。

 IDFLジャパンは国際基準の認証取得を目指す企業の監査業務とともに、監査前に必要な準備の支援に力を入れるという。日本語に翻訳されていない文書が多いことから、「日本企業にとっては基準内容や監査のプロセスについて理解するにはハードルが高いようだ」(林氏)と指摘する。あくまで、企業の評価に直結せず、認証を左右しない範囲での支援となるが、「監査が円滑に進むよう支援する」という。

 セミナーはホテル日航大阪(大阪市)で開催する。IDFLのこれまでの歩みと日本での事業活動について、グローバルCEO(最高経営責任者)が登壇する。他に、J-TAS、T-TAS、GOTSなどに関する説明や、サステイナビリティーにおける第三者認証の重要性などをテーマにした講演も予定している。



この記事に関連する記事