【記者の目】DtoC戦略を加速するスポーツメーカー 既存卸先とのバランスを重視

2025/03/03 15:00 更新有料会員限定NEW!


アシックスジャパンは昨年11月に神戸・三宮の直営店を移転して最新タイプの「アシックス神戸」としてオープン

 国内スポーツメーカーはDtoC(消費者直販)戦略を加速している。自社ECを拡大し、直営店の充実にも余念がない。国内のスポーツ用品市場はコロナ禍後、順調に回復してきており、旺盛なインバウンド需要も販売を底上げしている。ただ過度なDtoCには各社とも慎重な姿勢で「従来の卸6割・DtoC4割」など既存の卸売先とのすみ分けを重視している。

すでに中計上回る

 アシックスは24年12月期で、日本事業のアシックスジャパンのDtoC比率が42%となった。オニツカタイガーの売上高が2.8倍となったこともあり、比率が10ポイント近く上昇した。同社では引き続き「DtoCオムニチャネルでのブランド体験価値を通じた一生涯顧客化」を進める方針だ。

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