ケリング、ジュエリー分野で新アワード

2024/11/18 18:00 更新


 【パリ=松井孝予通信員】「ブシュロン」「ポメラート」「キーリン」を傘下に持つ仏ケリングは、ミラノ工科大学のコンソーシアムであるポリ・デザイン、CIBJO(国際宝飾貴金属連盟)と協力し、ジュエリー分野でのサステイナビリティーとイノベーションを推進する「ケリング・ジェネレーション・アワードXジュエリー」を発表した。同アワードは、ジュエリーデザインにおける革新的かつ持続可能なプロジェクトを支援し、世界の大学やスタートアップを対象にした国際コンテストとして開催する。

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 第1回のテーマは「セカンドチャンス、ファーストチョイス」で、廃棄物を価値あるジュエリーに変える作品を募集する。学生とスタートアップから各2組のファイナリストを選び、25年6月に米ラスベガスで開かれるジュエリートレードショーJCKで発表予定。

 ケリングチーフ・サステナビリティ・オフィサー兼渉外担当責任者、マリークレール・ダヴー氏は「職人技とテクノロジー、環境意識が交差する新たなアイデアを育むことが、業界に必要な変革を推進するために不可欠」と語る。

 ケリングは17年以降、同社のサステイナビリティーの理念に基づき、中国や日本などでファッション、ビューティー分野で同アワードプログラムを実施してきた。ジュエリー分野に関しては21年、「カルティエ」と共に「ウォッチ&ジュエリー・イニシアティブ2030」を立ち上げ、業界全体での持続可能な目標に向けた取り組みを推進する。



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