パリ国際ランジェリー展とオートクチュールコレクションの会期に合わせ、「オーバドゥ」「シャンテル」「ルー」「シモーヌペレール」など高級仏ランジェリー14ブランドが初めて、合同ショー「ランジェリー、モナムール」を開催した。
会場はカンボン通りの瀟洒(しょうしゃ)なサロン。パリのロマン主義をテーマに、世界の第一線で活躍する振付師、ミュージシャンによる「マリーアントワネット」「バレエ」「ニュールック」「ダンディーガール」の4部構成の演出。クラフトを駆使したランジェリーのダンサーたちがパリのエレガンスを表現し、世界からの招待客400人を魅了した。
この国際的な場を利用し、「マダムエム」「イゼ」など五つの仏クリエイターブランドのコレクションも披露され、フレンチランジェリーの新たな才能をアピールした。
セクシーさよりも芸術性を強調したショーを主催したのは、コルセットやランジェリーの販売促進アソシエーション「プロミコール」と仏政府のファッション販売促進委員会(DEFI)。
仏ランジェリーの輸出額は、停滞が続く仏国内消費と裏腹に、16年1~10月で前年同期比3.5%増の5億1400万 ユーロ 。欧州、米国が主な輸出国だが、サウジアラビア41%増、日本22%増、中国21%増と新市場の成長が著しい。このショーは、仏ランジェリー業界が一丸となった国際戦略の第一歩となる。
(パリ=松井孝予通信員)