営業、デザイナー、パタンナーが三位一体となり、クライアントに寄り添う組織風土で成長を続けるODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業のロングラン(岐阜市)。同社が一貫して大切にし続けるのが「人」だ。終身雇用が当たり前ではなくなり数年で転職する働き方が一般的な世の中だが、それでも新卒採用にこだわり、ゼロから人材を育ててきた。今年就任20年を迎えた永井勇人社長に話を聞いた。
部活動の先輩後輩の関係
――前期(24年12月期)を振り返って。
過去最高売上高は15年12月期の64億円ですが、前期は60億円を超え、歴代2番目の売り上げとなりました。
伸びた要因は既存ブランドの伸長、新規ブランドとの取り組みが増えたことの両方があります。新規法人との取引も拡大しているほか、EC向けも伸びました。
ただ、今のビジネスはセールス、営業力だけではどうにもなりません。企画からパターン、生産管理、物流まで一貫したハンドリング能力を評価してもらえた結果だと思っています。さらに、人伝いにビジネスが広がるケースも増えてきています。

――新卒採用を始めたきっかけは。
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