商品を売る期間を定めよう!③
今回は、実際に売上予算を、春・夏商品に分解してみよう!ということを行います。
へい。では、せんせ。どのように行った方がいいのですか?
いきなりグイグイきますね(;^_^A まずは、Dさんが感覚だけを重視して数字を入力するよりも、Dさんのところのショップの癖を知り、そのことを知った上で、Dさんの現場経験等を加味した数字を入れればよいのではないですかね?
癖?せんせ。私のショップの癖って何ですか??( ̄▽ ̄)
単刀直入言うと、Dさんのショップの過去データのことになります。これは、以前も話たかもしれませんが、Dさんのショップには、ショップコンセプトがあり、それに伴う顧客ターゲットがある筈です。そのことに基づいて、毎年品揃えを行っているのですから、その過去データを調べると、Dさんのショップの顧客の消費動向が癖として数字で表現される筈です。これを無視しては、どうしようもないよ!ということです
なるほどです(‘’◇’’)ゞ
ですから前回。商品管理に関するルールをしっかりとしておこう!という話をして、Dさんに”適時”に関する商品管理ルールを決め直してもらったわけです。
そうなんですね。勉強になります。
この”適時”に関する話以外にも、商品管理ルールのことは登場してきますので、しっかりと覚えておいてください。また、このような商品管理ルールは、MD・バイヤーの個人の解釈や主観で違いがでないように、組織としてしっかりと定義を決めておくことが重要です。
へい。了解しました(''◇'')ゞ私がしっかりと管理致します!
では、Dさん。Dさんのショップの春・夏商品の売上構成の過去データを調べてください。
へい。せんせ。何年分くらい調べればいいですか??
データは分母が大きければおおきほど、その精度は上がるので、何年分もあってもいいのですが、今回はこの連載の都合上。過去2年としましょう。(本当は3年以上はあった方が良い)
へい。わかりました。せんせ。あと、私のショップの過去データだと、過去は定番品というルールがあったので、正確なデータは出しづらいのですが、どうしたらいいでしょうか?
(@ ̄□ ̄@;)!! それはまずいですね~(;^_^A、ただ、今回はそのことは解決している!という体でいきましょうm(__)m
(こいつ、手ぬいたな(◎_◎;)。。。読者の皆さん。こんな場合は、過去のデータも新しいルールに置き換えられば、そうしてくださいね(>_<))
では、Dさん。過去データ2年分を調べてください。
へい。・・・・・・・・(調査中)・・・・・・・・・・せんせ。こんな感じになりました。
★過去分析の部
Dさん。調べてみてどうでした?
ふ~ん。こんな感じか~。。。というくらいです。
(笑) 私の質問が下手でしたね(;^_^A Dさんのショップは、毎シーズンや毎年。品揃え政策についての反省会等を行っていますか?
へい。行っています。議事録もありますね。
それは良い心がけです。では、Dさん。その過去2年の春夏シーズンの適時に関する反省は、どのようなことが書かれています。
なるほどΣ(゚Д゚)そういうことか!!! この反省を活かした上で、次シーズンの売上予算に、更に私の”意志”を反映させれば良いということですね!!
ブラボー!!!素晴らしいです。更に言えば、その反省を基に仮説を立て、Dさんの”意志”を反映させるような予算設計が理想的だと思います。
了解しました(''◇'')ゞ 因みに、過去の反省会の議事録では以下のようなことが書かれています。
・過去2年は3・4・5月の春物商品が少なく失敗
・追加で春物商品作ったが、あまり売れず6月以降に影響が出た
なるほどですね。では、Dさんならば次シーズンの春夏商品の売上構成をどうしますか?
へい。私ならば、
→3月から夏物商品は入荷させる必要はない
→3月はしっかり春物商品をしっかりと売っていく
→5月以降は、春物の売上構成を下げる。追加もできないようにする。そして、夏物をしっかり売っていく
→しかし、4月の夏物商材は、追加商品やその後の動向をみることにおいて大事なので、計画を緻密にする
こんな感じですかね...
ブラボー!!!です。上記のことは、今回の売上分解で全てのことが反映されるわけではありませんが、このことに基づいて、数字を入れてみましょう!ということで!字数の都合上。続きは次回でm(__)m
では、皆さん。次回もお楽しみに(@^^)/~~~
佐藤正臣
95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp