マリ・クレールジャポン社長 レジス・ヴェランさん 自由、平等、友愛。フランスらしさ保ち拡大

2023/12/22 12:00 更新有料会員限定


レジス・ヴェランさん

 昨年、日本でのライセンスブランド誕生から40周年を迎えた「マリ・クレール」。37年にパリで創刊され、82年に日本版が発刊されたファッション誌『マリ・クレール』のライセンスブランドとして、雑誌の日本版を発刊した年から商品開発も開始した。現在はメンズやゴルフウェア、バッグや傘など服飾雑貨、キッチン用品、自転車など幅広い分野の商品で構成するライフスタイルブランドに成長してきた。90年代から同ブランドに携わり、ライセンス商品全体を管理するマリ・クレールジャポンで社長を務めるレジス・ヴェランさんに、独自の存在感を保ちつつ日本市場に根付く同ブランドの現状と今後について聞いた。

「女性誌発」の知名度生かして

 ――日本でのライセンスブランド発売から40周年を迎えた。

 女性誌のマリ・クレールは82年、本国以外では日本で初めて発刊されました。同じ年にライセンスブランドも、欧米や中韓に先駆けて日本で初めて販売を始めました。特に売り上げが伸びたのは90年代。販路が全国の百貨店全店に広がったのに加え、量販店でもカジュアルなセカンドラインが販売されました。当時はハンドバッグなど革製品や化粧品の構成比が高く、ギフトに適した商品としてタオルの需要も強く、販売店舗数も年商も今より大きかったです。

 ――女性誌発のブランドとしての特色は。

 世界で最も広く読まれている女性誌と同じブランド名のため、広く認知されている点が強みです。ブランドの価値、存在意義として雑誌と同じく、自由、平等、友愛というフランス国家の価値観を掲げている点も特徴。自分らしく自分の個性を表現することと、性別や年齢、社会的出自や見た目の境界をなくすこと、友愛では女性らしさを重視しています。

 コンセプトも雑誌と共通で、フランスらしさ、常にファッショナブルであること、シーズンごとに新しさを提供するフレッシュさの〝三つのF〟をコンセプトとしています。発売以来、一貫して変わらない価値観とコンセプトの下、市場の変化に合わせ、流行を取り入れながら、商品を提供してきました。

 ――商品分野の変化と最近の傾向は。

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