マークスタイラーは3月1日、レディスブランド「トーナル」の新店舗を東京・有楽町マルイ4階にオープンした。トーナルは2月1日に譲り受けたブランドで、「新たな体制でブランド価値を高め、拡販していく」(眞田隆司第1本部第1ブランド開発事業部事業部長)第一歩となる。30年までに全国のファッションビルを軸に、10店体制を目指す。
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トーナルは、コロナ禍前まではファッションビルや百貨店に13店まで広がっていたが、コロナ禍などで縮小し、譲り受け時に実店舗はなかった。中心となる対象は20代後半~30代前半。マークスタイラーはヤング層を対象とするブランドが多いため、「既存ブランドを卒業した顧客を含めた顧客層の拡大、既存ブランドとは違う施設や別のフロアへの出店などの効果が見込める」とする。
トーナルのコンセプトは「スタンダードワードローブ」で、ベーシックとトレンドラインで構成する。中心対象は変えないが、今後はよりトレンド比率を上げて見せ方を変えていく。アイテム構成は、ブラウスが30%(中心価格1万5000円)、ボトム25%(1万6000円)、ワンピース15%(2万2000円)、雑貨5%など。

有楽町マルイ店は売り場面積約80平方メートルで、基幹店的な役割を担う。フルアイテムを揃えたトータルコーディネート提案の強化のほか、ドライフラワーのオブジェやデジタルサイネージ(電子看板)などを使った店作りで、「認知度アップと顧客作りに力を入れていく」。またPRや人材、高品質な物作りへの投資も行っていく。