メルセデス・ベンツ・ブカレスト・ファッションウィーク26年秋冬 技術、生産力背景に成長

2026/03/30 07:59 更新NEW!


縫製のクオリティー、カットワークの装飾やビーズ刺繍など技術力の高い生産背景の存在を印象付けた。写真は「ドゥアリテ」

 【ブカレスト=須田渉美】ルーマニア国立美術館をメイン会場に開かれていた「メルセデス・ベンツ・ブカレスト・ファッションウィーク(MBBFW)26年秋冬」が3月28日に閉幕した。

 24年10月にスタートして4回目を迎え、メイド・イン・ルーマニアのブランドを中心に25のショーが行われ、東欧最大のファッションウィークへと成長している。

 MBBFWをオーガナイズする設立者の一人は、弁護士でルーマニアの産業投資に携わるイタリア人のマリオ・アンティコ氏。クリエイティビティーの力を持った人材が多いことに着目し、イタリアファッション評議会の協力を取り付けて立ち上げた。ルーマニアが「約30年前から欧州ブランド向けのテキスタイルを生産してきた産地であり、東欧の中でも技術力と生産力に秀でている」ことも大きな強みだ。現地のファッション誌『エル・ルーマニア』の編集長のロクサナ・ヴォロセニウク氏を共同設立者に、力のあるローカルブランドを後押ししてファッションウィークを構築してきた。

 参加するブランドに共通するのは、安定した品質と手仕事の装飾の豊かさだ。欧州メゾンのOEM(相手先ブランドによる生産)の拠点として、テーラーリング、ニット、ランジェリー、フォーマルドレス、刺繍装飾、毛皮、革製品など全ての工場が国内に存在し、質の高いプロダクトが揃う。

 国や行政からの予算や支援金は入っておらず、メルセデス・ベンツをはじめ、企業スポンサーをつけて運営している。5日間の会期中には、二つのショールーム(合同展)、次世代向けワークショップなども行い、人材育成の場としても成果を上げつつある。また、年1回開催するファッションタレントアワードの受賞者に、伊ファッションスクールのポリモーダ校に留学する機会を提供している。

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