《めてみみ》25年の百貨店売上高

2026/01/27 06:24 更新NEW!


 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の25年売上高は、前年比1.5%減の5兆6754億円だった。インバウンドがけん引した前年の反動が表れた。国内客売り上げは0.1%減の5兆1087億円だったが、免税売上高が12.7%減の5667億円となった。

 特に2~7月に前年割れを強いられた。最大の要因は24年に過去最高を記録したインバウンドの減速。急激な円安進行が落ち着いた8月以降は、ほぼ前年並みに回復した。

 上半期に苦戦したもう一つの要因は、ラグジュアリーブランドなど高額品の価格改定に伴う駆け込み需要の反動だ。特選や時計・宝飾品は24年1~6月に値上げが集中し、高額品(特選、時計・宝飾品)の売り上げ構成比は大幅に高まった。高額品に偏重したMDバランスの変化による特殊要因が影響した。

 商品別売上高は衣料品が2.2%減で、婦人服が1.7%減、紳士服が3.9%減。化粧品は1.3%増、美術・宝飾・貴金属は3.1%増となり、国内客が売り上げを下支えした。

 12月は1.1%減に転じた。中国政府による訪日渡航自粛要請で、中国が売り上げ、客数ともに4割減だった。国内客需要をさらに取り込むのはもちろんだが、為替などのリスクに左右されにくいインバウンド体制作りが必要だ。海外富裕層とのつながりを強めるなど、攻めの戦略転換が欠かせない。



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