伊勢丹新宿本店の「アキュートガール」は〝かわいい〟をコンセプトに、これまでの百貨店がリーチできていなかった新しい20代の顧客をつかんでいる。デジタル社会で育ち、SNSで趣味・嗜好(しこう)を発信するヤング層を対象にしたオンラインセレクトショップで、シーズンの立ち上がりに合わせて、本館2階に期間限定店を開設し、本館6階の催物場で70ブランドを集めた11月の「〝かわいい〟に夢中な女の子のための祭典」を合わせて年4回のリアルイベントを開く。
(松浦治、相神優波)
市場の潜在力に着目
百貨店ヤング市場は長らく試行錯誤が続いている。トレンドが目まぐるしく移り変わり、競合が激しいことからファッションビルと同質化し、縮小・撤退を余儀なくされた。伊勢丹新宿本店であっても例外でない。〝良家の子女〟をターゲットにした「イセタンガール」や15年2月に導入した「アキュートガール」は19年の2階婦人服のリモデルで常設売り場がなくなった。同フロアの東京発の旬のファッション、カルチャーを発信する、自主編集売り場「リ・スタイルトーキョー」などと比べて買い回りが少なかった。
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