「Jクオリティー」参加4社のトップが語る服作り「世界は日本のものづくりを評価している」

2024/01/17 12:30 更新有料会員限定


 リアルでの開催が4年ぶりとなった「第9回アパレルものづくりサミット」(「日本発ものづくり提言プロジェクト」実行委員会主催)は、今回、「J∞QUALITY(Jクオリティー)」と協業し、「世界は日本のものづくりを評価している」をテーマに、ファクトリーブランド・プロジェクトに参加する4社のトップが服作りについて話した。コーディネーターは、ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブディレクション担当の栗野宏文氏が務めた。

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サンライン 佐藤克豊社長
攻めと共創で未来開く 得意は古典テーラード

サンライン 佐藤克豊社長

 私が働いていた青森県田舎館村にある紳士スーツの縫製工場が経営危機に陥り、01年に同僚ら70人と会社を設立し事業を継承しました。

 当初は上着の縫製だけでしたが、プレス工程、パンツやベストの縫製ラインと生産能力を拡充しました。従業員は現在115人。アイロンワークを駆使した立体的なクラシックなテーラードスーツが得意です。ボタンホールの穴かがりをハンドメイドでできる職人が17人います。

 こうした付加価値の高い技術を求めてコロナ禍の前にも海外ブランドから発注がありました。17年には自社ファクトリーブランド「イン・ア・カデイト」を立ち上げました。OEM(相手先ブランドによる生産)だけでは、受け身になってしまうので、現場が攻めの服作りを意識するために始めました。

 Jクオリティーに参加し海外に挑戦しているのも、一歩踏み出さないと新しい未来が切り開けないからです。プロジェクト参加者との連携も多く、「競争」よりも「共創」を重視したいと思います。

マルチョウ 長谷川剛社長
縫製業を主役にしたい 縫い代は限界まで少なく

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