(第2項)目標設定・管理の重要性
6. PDCAサイクルの活用①
今回の講義からは、目標設定したものを管理することが中心となります。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
では、Tさんにお聞きします。PDCAという言葉を聞いたことがありますか?また、その意味を知っていますか?
すいません、わかりません(˘・_・˘)
はい!それでは私がお答えします。
PDCAのPはPLANのPです。直訳すると計画という意味ですが、今回のせんせの講義では、この部分が目標設定というところに当たるでしょう。
DはDOのDです。直訳すると実行・実践という意味です。Pの部分立てた目標設定を実行に移す!ということですね。
CはCHECKのCです。測定・評価する等の意味になります。今回のせんせの講義では、目標設定した計画を実施した結果を検証する!ということになると思います。
最後のAはACTのAです。これは改善という意味になります。Cで検証した結果を鑑みて、次の改善に繋げることですね。
Dさん、丁寧な説明をありがとうございます。
さらに、少し大袈裟にPDCAの事例をご紹介します。
目的:カワイイノースリーブのワンピースを購入したい!
P(計画・目標設定):●月●日までに、ピックアップした14店舗のショップを回る
D(実行):目標設定に沿って14店舗を巡る
C(結果・検証):結局、気に入るワンピースがなかった。気に入ったワンピースが何故なかったのかを検証する。
A(改善):今度はECでもよりよい情報を集めてショップを選定し、購入しに行く(試着を絶対にしたい)。
こんな感じでしょうか。
Dさんの説明わかりやすいです。ありがとうございます。
ということで!今回からの講義は、PDCAサイクルの活用という内容になります。
PDCAサイクルとは、Dさんに教えていただいたPDCAを回し続けていく手法です。
せんせ、質問です。PDCAを回すと、ショップにとってどんな利点があるのですか?
Tさん、良い質問です。PDCAを回す目的は、ショップの業務改善です。改善活動を継続的に行うことで、ショップにおける業務の精度を上げ、少しでも売上・粗利益を多く獲得することに繋げる、個人的には、以上のことが目的だと思います。
TさんのショップでPDCAサイクルが上手く機能すれば、Tさんの評価が上がるという利点があるのではないでしょうか^_^。
理解できました!今回も頑張って勉強します。
PDCAサイクルを回す重要性は、私も良く理解しています。でも、せんせに一つ質問です。PDCAサイクルを回すことは古いと、SNS等で喧伝しているのをたまに目にするのですが、せんせはどう思われますか?
個人的には、PDCA自体は手段ではなく、もっと本質的なことであると感じていますので、その意見自体が本末転倒だとは思うのですが、そのような主張をする方々は、きっと目標設定から実施、測定・検証から改善に、時間がかかりすぎるから、あまり意味がないと主張しているのでは?と、感じています。
しかしながら、PDCAを回すことで業務の改善に時間がかかっているのは、その組織自体のPDCAの回し方に問題があるだけで、PDCAサイクルの精度自体が低いだけだと思います。
なるほどです( ..)φ
しかし、PDCAを回すこと自体がただの作業になっていて、効果があがらない組織も私はこれまで多く見てきました。そのようなことに陥らないように、今回の講義でPDCAサイクルをしっかりと学べればと思います!
了解しました!
ということで、今回はこれにて終了です。
次回の講義は、PDCAサイクルにおける注意点を、項目ごとに考えていきます。
では、皆さん。次回もお楽しみに(@^^)/~~~
佐藤正臣 95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp