アプリ開発、生地の画像に重ねて
ボタンメーカーの日東ボタン(東京)は、iPhoneのディスプレーに映し出した生地の画像にボタンの画像を重ね、生地にどのボタンが合うか比較できる無料アプリ「ボタン試着室」を開発、アップストアを通じてリリースした。取引先である服飾副資材問屋の営業やデザイナーの企画を支援すると同時に、一般の物作り愛好者にもユーザーを広げる狙い。アンドロイド版のアプリも出す予定。
アプリでは登録済みの生地画像のほか、ユーザーがアプリを起動中に撮影した生地の画像も使える。ボタンは同社の17年見本帳に掲載したQR対応の商品240点の画像データを収容している。ユーザーは生地とボタンをそれぞれ選び、比較しながら好みの組み合わせを見つける。ディスプレー上には5種類までボタンの画像を載せられる。指先の操作でボタンを拡大、縮小できるため、サイズバランスの比較も可能。
同社は「営業の現場にボタンの厚い見本帳を常に持参しなくても、リアルに近い商品提案ができる。最終的には実物が不可欠だが、営業のファーストステップに使うツールとしては有効」として訴求していく。製作中のアンドロイド版アプリは、2月下旬~3月上旬にはリリースしたい考えだ。