オンワード樫山の「クリック&トライ」サービスが購買を促し、売り上げが伸びている。21年4月から出店を始めたOMO(オンラインとオフラインの融合)型の新業態「オンワード・クローゼットストア/セレクト」のコンテンツの一つで、来店や購買のきっかけになっている。新店に加え既存店へのサービス導入が進み、23年2月期末では340店に拡大している。既存店の導入店舗の売上高はコロナ前の19年度の水準に回復し、未導入店舗は19%下回っており、サービスの効果がうかがえる。
(古川伸広)
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サービス導入店は340店に
クリック&トライは公式ECサイト「オンワード・クローゼット」から、気になる商品を店舗に取り寄せて試着、購入できるもので、パソコンやスマートフォンから簡単に手続きができる。DtoC(メーカー直販)ブランドやEC限定商品、最寄りのショップに無いブランドの購入機会も増えている。サービス導入店舗は22年度末で全店舗の43%、21年度末の200店・23%から大きく拡大した。客のサービス認知も進み、利用者の予約点数は22年度上期の5万5000点から22年度下期は11万6000点に急増し、今期の3月は過去最高の予約点数を記録した。
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