神戸の柴田音吉商店は今年、本業のテーラー「柴田音吉洋服店」が創業155年を迎える。継続することを最優先に「スモール・イズ・ビューティフル」という経営姿勢を貫いてきた。若い世代への技術継承を進めるとともに、ウェブマーケティングにも力を入れ、新規客を獲得することで、コロナ禍の厳しい環境でも業績を維持してきた。
(大竹清臣)
「これからは洋服の時代」と初代が神戸に工房を開いたのが1868年。その後、2代目が林業で成功を収めたのを皮切りに、生地や洋品・雑貨の輸入、不動産など時代の変化に合わせた新たな事業で利益を出し、本業を支えてきました。おかげで5代目となる現在まで無借金経営を続けることができました。バブル経済の崩壊後にはグループ会社を集約して本業のテーラーを軸にしています。
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