【パーソン】オンワード樫山社長 鈴木恒則さん 〝ブランドの志〟を立てる
「グローバル事業構造改革」を推進するオンワードグループの中核企業、オンワード樫山は3月から体制を刷新した。ブランド別の組織を再編し、レディス、メンズ、ライフスタイルの三つの分野によるカンパニー制を導入。重点施策としてクリエイション力の強化、ECやオムニチャネルの推進、百貨店をメーンとした流通改革、SCM(サプライチェーンマネジメント)の精度向上などを図る。〝ブランドの志〟を柱にスタートアップ企業のごとく、新たなビジネスモデルを打ち出して改革を断行する。
ビジネスモデルの変革目指す
――厳しい経営環境のなかで社長就任となった。
時代が大きく変化している。今までのビジネスモデルが全く通用しない大きな転換期の渦中にあります。オンワード樫山もスタートアップ企業のごとく、一から新しいことをやらなければならない。物の作り方はもちろん、主力の取引先である百貨店との取り組み、EC手法についても根本から考え直さなければならない。