■「トレバー」 旅をエレガントに演出
旅のシーンでもエレガントなスタイルを貫いてほしい。そんな思いから17年春夏にデビューしたのはバッグブランド「トレバー」(AH-56)だ。
国産素材にこだわり、日本の職人が作ったリュック(3万~6万円台)やショルダー、トート、ボストンなど、ユニセックスで使えるバッグを揃える。色落ち加工した岡山のデニムや麻のリュック、ウールと本革のリバーシブルトートバッグなど、素材のバリエーションが面白い。ニットにもよく似合う。
■「マズルカ」 縫製技術光る男女兼用帽子
中央帽子の「マズルカ」(BH-18)は17~18年秋冬にスタートする30~40代が主対象のユニセックス帽子ブランド。見た目はシンプルだが、国内の自社工場の高い縫製技術を生かしているのが特徴だ。
例えば、今秋冬物は裁断したフェルト一枚一枚を千鳥ミシンで縫製し、立体に仕上げる。縫い代が無いため、リバーシブルでも使える。キャップ、ハットなど約10型が揃う。中心価格は2万円。セレクトショップや高感度な地方専門店に向けてアピールする。
■「エトゥーナ」 シンプルだけどほんのりトレンド
神戸のニットブランド「エトゥーナ」(AH-21)は、ニットだけで全身コーディネートができるほどアイテムが豊富だ。トップのほか、ワンピース、スカートなど約50型を揃える。
30~50代の洗練された女性に向けたシンプルなスタイルが軸だが、ほんのりと時代のエッセンスを取り入れて毎年変化を出している。17年秋冬は、ブリティッシュスタイルをテーマに、ユニオンジャックをアレンジしたポップなアイテムも打ち出す。
■「チェリー」 語れる要素詰まったメンズ服
「チェリー」(AH-29)は16~17年秋冬スタートのメンズブランド。17~18年秋冬も個性が光るウェアと服飾雑貨が揃う。例えば、綿・ポリエステル混の国産ステンカラーコート(4万9800円)は、前から見るとセットインスリーブ、後から見るとラグランスリーブになっている。
古い軍服のデザインを参考にした。取り外し可能のライナーは古着のカバーオールの裏地などに使われるブランケット生地を使う。こうしたこだわりが伝わる専門店を対象に販路開拓を目指す。
■カフェがブースをコーディネート おしゃれ空間で服見せる
出入り口付近のホワイエスペースには、カフェとウェア、フードブランドが混在した「ストップオーバー・トーキョー・ラウンジ」(AF-13)が登場した。
コーディネートしたのは、東京・南青山でアパレル・レストラン複合のショップを運営する「ストップオーバー・トーキョー」。米ポートランド発のティーブランド「スティーブンスミスティーメーカー」や、「コレット」などで販売実績があり、合同展初出展の婦人服ブランド「ワンダークラッド」など、高感度で実力派の8ブランドを揃えた。
仕掛け人の鷲尾昭典さんは、「服が売れない時に、服だけを単純に並べているだけでは魅力を伝えることはできない」として企画。フードブランドはアパレルショップにも置けるよう、パッケージがおしゃれでナチュラルなインポートフードを選んだ。カフェメニューには出展ブランドの材料を使ったものもある。
ブース中央には、木目調でアンティークな雰囲気の椅子やテーブルを配置。「来場者に居心地の良いスペースを提供し、滞留してもらう中でブランドを知ってもらえるようにしたい」と話す。
来場するバイヤーには、ドリンクの割引チケットも配布している。