合同展「プラグイン/エディトリアル」が3月23日、東京・エビス303で開幕した。ウェア、服飾雑貨、ライフスタイル雑貨など100ブランドが出展し、多彩な商品を展示している。サステイナビリティー(持続可能性)を意識しつつ、素材、製品のデザインに個性を注いだ出展が注目される。(カッコ内はブース番号)
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こだわりの仕上げ
「ジェミニテイル」(L-01)は「洋服を選ぶようにランジェリーも選びたい」という発想で企画したランジェリーブランド。ファッション性を高く見せて楽しく、洋服とコーディネートしておしゃれに身に着けるランジェリーだ。ノンパッデッド、ノンワイヤだが、色使いやレース、ディテールを工夫し、カジュアル過ぎない大人の商品に仕上げている。すべて国内生産で品質を保ち、価格もブラジャーとショーツを組み合わせて2万円前後とインポートより手ごろに抑えた。人気は背に4本ストラップを配したレース使いのブラジャー(税込み1万3200円)と、サイドを3本ストラップにしたレースショーツ(6600円)だ。ストラップをさりげなく見せる背開きのウェアも揃えた。
「ミンカ」(H-30)はタンニンなめしのヌメ革「栃木レザー」だけを使用した革小物ブランド。すべて自社工場の職人が生産している。一枚革で作る手磨きで仕上げたベルトから革製のギフトラッピング小物、キーカバーなど多彩なアイテムを用意している。イチ押しは栃木レザーの中でも柔らかなシュリンクレザーを使ったトートバッグ(税込み2万8600円、2万9700円)。持ち手は一枚革を使用し、コシのある質感を楽しめる。
小粒の淡水パールのジュエリーを提案しているのは「R-th」(アース、F-14)。細かなパールに手作業でワイヤを通して寄り合わせたリングをアクセントにしたのが特徴。小粒パールのリングネックレスが人気だが、ピアスなどのほか、天然石と組み合わせた配色の商品なども揃えている。1万~2万円が中心。
おしゃれに代替素材
「リルス」(H-08)は22年秋冬にスタートするブランド。廃棄植物由来のバイオベースの皮革風素材を使ったバッグが特徴だ。イタリアの高級自動車用資材として開発された同素材を、ファッション用途に落とし込んだ。生産は北イタリアの老舗バッグ工場で、熟練職人が担う。アシンメトリーのハーフムーン型のバッグ(本体6万8000円)がアイコンになる。イタリア製牛革のラインは食肉加工場の副産物として仕入れた雄牛を使用。大判で厚く丈夫な革を軽くソフトなシュリンクレザーに仕上げた。ふんわりしたフォルムのバッグは、収納力もありながら上品さとラフさも兼ね備える。付属のショルダーは廃棄植物由来のバイオベースの皮革風素材を使う。
「インヴィクタ」(H-23)は、120年の歴史を持つイタリアの国民的なブランド。バックパックがブランドのアイコンで、80年代には小学生から年配の男女まで人気だった。22年秋冬物から日本市場向けにはアウターを打ち出す。アウターはイタリアでは有名ブランドとの協業も多いという。サステイナブルな素材を使った商品構成で、ダウンの代わりに高機能なリサイクルポリエステルわたを使用。鮮やかな色柄のトレンドラインのほか、キャンプや日常使いにも適したベーシックなタイプまでバリエーションは豊富だ。本体4万9000~7万4000円。