ポルトガルが靴の製造業を高度化させている。イタリア、スペインに次ぐ欧州第3位の産地だが、革靴だけでなく、90年代後半から機能靴やカジュアル靴の製造で輸出を伸ばしてきた。近年のスニーカー需要の増加とともに、欧州ブランドなどの高付加価値分野でビジネスを拡大する。さらにポルトガル靴・皮革製品工業会のAPICCAPS(アピカップス)と、ポルトガル靴技術センターのCTCPは、22年から30年にかけて約6億ユーロを投資し、産官学の連携によって産地企業の成長を促す。
(須田渉美)
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