女子中高生を中心に支持を集めてきたプリントシール機(プリ機)は、今年で30周年を迎えた。近年は、Y2Kや韓国トレンドなどの要素を取り入れたプリ機が登場しており、昔からレディスファッションのはやりと相関関係がある。プリ機が誕生したばかりの90年代後半に比べると市場規模は縮小したが、今も思い出を残せる体験としてプリ機が利用されている。ファッション業界との親和性にも触れながら、プリの歴史をひも解いていく。
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トレンドに合わせて写りも変わる
元祖プリ機と言われているのが、95年7月にアトラス(現在はセガのグループ会社)から発表された「プリント倶楽部」だ。97年6月末には出荷台数が約2万2000台とヒットしたことをきっかけに、他社の参入が相次いだ。


一般社団法人日本アミューズメント産業協会の発表では、97年の市場規模は約1000億円で、「大人も子供もみんな1回は撮ってみたいもの」という認識が強かったという。98年には「女子中高生が利用するもの」という認識に変化した。98年ごろの市場規模は約400億円と最盛期からは縮小したが、以降も女子中高生の遊びの一つとして愛されている。
