リーガルコーポ「ケンフォード」 5年連続2ケタ増収

2019/01/07 06:29 更新


 リーガルコーポレーションの紳士靴「ケンフォード」はこの5年間、厳しい市況の中でも、コストパフォーマンスの高さが支持され、2ケタの伸びを続けている。18年度の売上高は10億円超(17年度8億8000万円)を見込む。19年春から国内自社工場での生産も計画する。

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 ケンフォードは「リーガル」の弟分的な存在のビジネスシューズとしてスタートした。企画を多様化しすぎて落ち込んだ時期もあったが、高機能で上質なビジネスシューズに特化し浮上してきた。ビジネスシューズとしてリーガルとほぼ同基準の品質を維持しながら、平均価格1万3000~1万4000円というリーズナブルな価格設定がビジネスマンをはじめ、就職活動中の学生などにも受けている。

 接客を受けずに購入することに慣れた新規客が大半だったが、直営店では「リーガルシューズ」と同水準の採寸や靴磨きなどのケアを含め丁寧な対面販売をすることで、リピーターも増えている。メンテナンス用品を薦めると半分が靴と一緒に購入するなど客単価上昇にもつながっている。

 商品はリーガルのグッドイヤーウエルト製法とは異なるセメンテッド製法の革靴。ベーシックなロングセラーモデルをはじめ、グリップ力のあるビブラムソールと撥水(はっすい)透湿機能を備えた全天候対応型や軽量で耐久性のあるEVAソールに「クールマックス」のライニングを使用したアンティーク仕上げなどを揃える。そのほか、包み込まれる履き心地のセミプラット製法や屈曲性に優れたセミマッケイ製法などもある。

 これまで海外生産も拡大してきたが、現状、7割はメイド・イン・ジャパンが占める。移転・新築した米沢工場(約6600平方メートル)での上質ラインの生産も19年春から開始する予定だ。

コストパフォーマンスの高さが人気の紳士靴


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