《トップに聞く》仏レペット社長兼CEO シャーロット・ゴーシェ氏 自社工場で高品質を維持

2023/08/08 12:00 更新有料会員限定


シャーロット・ゴーシェさん

 5月31日に社長兼CEO(最高経営責任者)に就任した。フランスの自社工場で生産するバレエシューズを軸としながら、アスレジャーなどの成長分野で伸び代を広げている。日本市場は、ビジネスパートナーのルックが運営する百貨店の靴売り場7店の既存店プロパー売り上げで前年比2ケタ増を達成している。

(須田渉美)

 世界的に靴の消費が回復傾向にある中で、今年は欧米市場での売り上げが2ケタ増で推移しています。一つの要因として、フェミニントレンドが回帰していることが挙げられると思います。コレクションブランドではフラットシューズが大きなトレンドアイテムになっていますし、そこでバレエシューズをコアにするレペットに対する注目度も高まっているのでしょう。歴史的な価値、他にはないユニークな魅力を備えていることが、支持されていると感じます。一方で、靴の生産環境は一段と厳しくなっていて、革や資材など全ての原材料が高騰しています。幸いにも、私たちは自社工場で生産しているので、クオリティーを落とさずに効率的に物作りするリーンマネジメントを実践できるように努力しています。ステッチ&リターンという独自の手法によって、しなやかな履き心地を担保しながら、新しい要素を反映したデザインにしていく順応性は大きな強みです。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事