11月のファッション小売り商況(速報値、既存店売上高ベース)は、百貨店、専門店ともに平年よりも気温が高かった影響で、冬物の動きが悪く、前年同月実績を下回る企業が多かった。百貨店は、消費増税の反動や外国人観光客の減少も響いた。
多くの企業が理由に挙げた気温を、過去3年間の東京に限定して着目すると、平均気温は、下旬に入っても高めに推移した。最高気温は、20度を超えた日が9回と3年間で最も多く、下旬まで20度前後で推移した。最低気温は上旬で見ると前年の方が高く推移しており、下旬も前年並みだった。前年同月も「気温が高かった影響で苦戦した」とした企業が多く、冬のMDを見直す必要性が出てきた。
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