ライトオンのオリジナルジーンズ「バックナンバーデニム」が売れている。16年9月から約500ある全店に投入、17年2月末までにメンズ・レディスで5万本ずつ、計10万本を販売した。
当初計画の年間20万本を上回るペースだ。老若男女がはける多彩なシルエットと豊富なサイズが支持されている。この商品に対する店舗スタッフの意欲が高いことも好調の理由だ。
過去にもPB「バックナンバー」のジーンズはあったが、常時在庫しての継続的な販売はしていなかった。そこで、流行に左右されないジーンズを販売すべく、ドクターデニムホンザワの本澤裕治代表をディレクターに起用、新しい定番の開発を目指した。
企画から販売まで約1年かかった。客の声を反映するため、全店の店長やボトム売り場担当の販売員にアンケートを実施、本部と現場が一丸となって「ライトオンで売れるジーンズ」を追求した。
メンズはスキニー、スリム、レギュラー、ルーズの4シルエットで28~36インチまで。レディスはスキニー、ブーツカット、スリムテーパード、ボーイズフィットで24~32インチまで揃えた。これらベーシックライン(6900円)のほか、加工に凝ったり、流行を加味したりするトレンドライン(メンズ8900円、レディス4900円と7900円)、メンズの国産ライン(1万4900円)もある。
開発過程や商品特徴などを本部のボトム担当者が語る動画を作成し、店舗に配信している。現場スタッフは朝礼の際などに動画を見て、商品がどんな思いで作られたのかを知る。結果、「スタッフが商品について良く理解しているし、売る気になってくれている。ここが今までと一番違う点」(ボトム担当者)という。
メンズ・レディスともにスキニーが人気で、30~40代を中心に若者や年配者まで幅広く売れているという。春に近づき淡色の加工物の動きが良くなった。