値入率と粗利率の設定をしてみよう!②
*佐藤さんの過去ブログはこちら
では、今回はDさんのショップを基に、値入率の戦略を考えていきましょう!
へい。よろしくお願い致しますm(__)m
今回のこの講義におけるDさんのショップの設定を改めて確認致しますと、以下のようになります。
・10店舗展開のセレクトショップ。自社商品60%。他社商品40%の売上構成
・自社と他社の値入率(仕入原価率)には、かなりの差がある
・レディースのショップでカテゴリー(品種)別の売上予算は、かなり変動する
・衣料品以外に服飾雑貨も展開(Dさんは、過去服飾雑貨のバイヤー)
・店頭鮮度を重視しているせいか、店頭がよく商品で溢れかえる
・商品によっては、年間置いてある定番商品もあります
そして事業の予算の大枠が以下のようになります。
・(年間)売上20億円
・(年間)粗利率50% 粗利益高10億円
・値入率の設定 62%(仕入原価率38%)
そして、今回の講義では前回の記事で触れました...
④ オリジナル商品の構成を増やし、他社商品の構成を下げる。
このことを考えて、値入率の設定。そして、粗利率の設定を考えよう!ということです。
了解致しました(''◇'')ゞ
ここで話を変えますが、Dさんのショップは、カテゴリー単位で自社と他社の売上構成比って違いますよね?
へい。その通りです。弊社で言えば服飾雑貨やアウター類が他社の売上構成比が高く、ブラウスやスカートなどが自社の売上構成比が高くなります。
ですよね~(;^_^A 。ですから、本当は値入率の設定と粗利率設定は、カテゴリー単位でしっかりと考えないといけない!ということになります。
ですね~(;^_^A
ただ、今回はカテゴリー単位でお話すると、話が長くなりすぎて読者の皆様も混乱すると思いますので、一つのカテゴリーに絞って話を進めていきましょう!
へい。そうしましょう(^^)
因みに、今回のDさんのショップの値入率の目標を62%くらいに設定していますが、その数字に近いカテゴリーってありますか?
そこまでカテゴリー単位で値入率を考えたことはないので、微妙なのですが(;^_^A カットソーは近い気がします。あと、せんせ。カットソーは自社商品の他に、自社のネームだけを張り付けた(*)ODM商品があります。
*ODMとは Original Design Manufacturing の略。(メーカー側が)デザインを提案し、採用された製品を生産まで請け負うという形になります。ネームは自社ブランド扱い
では、Dさん。カットソーの自社・ODM・他社の売上構成比と、大体でいいので値入率を教えてもらえますか??
売上構成比は、自社40%。ODM40%。他社20%になります。値入率はそれぞれ、自社70%。ODM60%。他社50%になります。
Dさんブラボー!です。
(◎_◎;)ナニガ、ブラボーナンデスカ?
このケースですと、値入率が62%になります!
やったー!!!( ̄▽ ̄) せんせ。これ私計算できます(''◇'')ゞ
(◎_◎;)そうですか?是非、計算してみてください!!
(自社の売上構成比×自社の値入率)+(ODMの売上構成比×ODMの値入率)+(他社の売上構成比×他社の値入率)=カットソーの値入率
→(40%×70%)+(40%×60%)+(50%×20%)=62%
となります。
ブラボーです!
(さぶっ)せんせが、この講義の第10回目でこの計算をしていたので覚えていました(^^)
では、次回はDさんから、カットソーのMDの現状を聞いて、少しでも値入率が良くならないのか?ということを考えていきます。
では、皆さん次回もお楽しみに(@^^)/~~~
佐藤正臣
95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp