《データを読み解く》美容や内食は維持、減らすファッション
シニア層の消費動向が注目されている。ポーラ文化研究所の調査によると、60~64歳女性が今後お金を費やす事柄の1位は「旅行・レジャー」(19.3%)、減らす事柄は1位が「ファッション」(46%)、2位が「飲食店での食事」(42%)だった。

使うお金を今までと変えない事柄は、「スキンケア化粧品」「自宅での食事」が約67%、「メイクアップ化粧品」「美容院」が約59%と上位に挙がっている。身近な美容行為、自宅の食事の水準は落とさずに過ごしたいという人が多いといえる。
生活費の増減は、15~64歳女性の45.2%が「減らす」、42%が「変えない」と回答。25~59歳は「減らす」が最多だったが、15~24歳と60~64歳は「変わらない」が「減らす」を上回った。シニア層は、増加の見込みのない収入状況を把握しつつも、自身の生活水準は落としたくないという意識がうかがえる。
■シニア世代の化粧品投資意識 15~64歳の女性1500人が対象