実需期を迎え、館の販促キャンペーンに合わせて店独自の施策を打つ。例えば、上顧客向けのセールやポイントアップ、ノベルティーフェアなど。インポート品を充実させたり、ノベルティーをプレゼントする購買金額を引き上げることで、客単価アップを狙う。
色物への関心は依然高い。パステル系のピンク、ブルー、イエローが特によく、アビスブルーを挙げる店もある。ニットやシャツ、スカートで売れているが、3月に入りガウンコートなどカラーアウターも動き始めた。
柄物の提案も増えており、特に対照的な色使いの大花柄は、ブラウスやスカート、スカーフなどで期待アイテムに挙がっている。ボトムはスカート、パンツともにいい。スカートは膝丈のフレアやプリーツで、トップをウエストインする着こなしが主流。パンツの売れ筋はワイド、ガウチョ、テーパードなど幅広いが、「シンプルなサイドスリットのワイドパンツは安い店に流れている」という声もある。
■トゥモローランド丸の内店
オールシーズン使えるウール混ジャケット3万9000円、大花柄のブラウス1万6000円、ジャケットと同素材のスカート1万7000円、すべて「トゥモローランド・コレクション」
イエローのガウンコート4万6000円、バックのウエスト部分にさりげないリボンの付いたニット1万9000円、大花柄のフレアスカート1万9000円、すべて「トゥモローランド」、カラースエードのパンプス「ペリーコ」4万6000円
シルクスカーフ「ミー×トゥモローランド」1万円
■主役級!デザインブラウス レディス専門店
今季の売れ筋ブラウスはデザイン性に富んでいる。レディス専門店では、ワンショルダーやオフショルダー、ベルスリーブなど様々なデザインを組み合わせたブラウスが売れている。
パリンカルクアイーレ店では、袖がリボンディテールのワンショルダーブラウス(1万6800円)やサイドがレースアップになったベルスリーブブラウスなどが動いている。新トレンドのワンショルダーは、オフショルダーに抵抗がある大人客から反応がいい。
ローズバッド新宿店では、胸元に大きなフリルが付いたバルーンスリーブブラウス(1万1000円)が好調で、鮮やかなピンクやイエローを揃えている。グレディブリリアン大名店は、前後でデザインが異なる「リヨカ」のオフショルダーブラウス(1万5000円)が売れている。昨年に引き続き、シンプルなスキッパーシャツも好調だが、デザインブラウスは店の独自性が出るため購買につながりやすく、販売を強化する。