「ニーズは想定より速く拡大している」。生物由来の構造たんぱく質素材「ブリュード・プロテイン」(BP)を開発したバイオベンチャーのスパイバー(山形県鶴岡市)。期待が高まるなか、関山和秀取締役兼代表執行役は「人の価値観の変化が背景にある」という。
(小堀真嗣)
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紛争リスクを回避
コロナ禍は、一人ひとりが幸せとは何かを考えるきっかけになったのではないか。自分や家族、自分が属する社会、あるいは社会全体にとっての幸せに価値を置こうという意識に変わっていったような気がする。そうした意識に社会全体が傾いていけば、幸せのサステイナビリティー(持続可能性)を目指す私たちが評価され、支援していただける状況になっていくだろう。