読みやすくなっております?(若狭純子)

2016/06/10 00:00 更新


皆様、すっかりご無沙汰してしまいました。約1年ぶりのブログ更新とお恥ずかしい限りです。

さて、6月1日から繊研新聞の紙面が、微妙に変わったことにお気づきでしょうか?

実は、言葉の表記が少し変化しています。

例えば、5月31日付まで、繊研新聞では「クリエーティブ」と載っていたものが、「クリエイティブ」となっています。

「そんな、小さいこと!」とお思いの皆様も多いことと思います。個人的には、私も、かなり、同意してしまうのですが(笑)、「メード・イン・ジャパン」が「メイド・イン・ジャパン」になったり、「ウエア」が「ウェア」になったりと、数えられないくらいの変更がありました。

もともと、新聞は、「わかりやすく」を第一に発行している媒体です。常用外の漢字は使えません。例えば、「友達」は使えても、「私達」は使えず、「私たち」になりますし、「鰻丼」は「うな丼」になります。(「このくらいの漢字は、使わせて欲しい」と思うことは多いですが、いたし方ありません…)。

「ネービー」でも、「ネイビー」でも、話し言葉なら「どっちでも、いいじゃん」で済みそうですが、毎日、印刷して発行する新聞という性格上、「ページ(また一つひとつの記事)によって表現が違っている」というのは、読者に誤解を与えかねません。

また、時間とともに、言葉は変わり、新しい言葉も誕生します。そのため、繊研新聞では、定期的に文言を整理し、表記についても論議を重ねて、ルールを決めています。

どの新聞社でも行っていることで、一般紙は『用語の手引き』などとして、出版・販売しているので、新聞社ごとの言葉の考え方の相違がわかる面白さもあります。

 


 

繊研新聞の場合は出版まではしていませんが、社内のルール『取り決め集』として、記者が携帯します。もともと、専門的なカタカナの多い媒体なので、カタカナ表記に関しては、他紙よりも語彙が豊富かもしれません。

と、ほとんど内輪の話で恐縮ですが、初めて繊研新聞を読む方にも、長年の読者の皆さんにも、できるだけ読みやすい紙面にしたい、という気持ちで取り組んでいる一つです。少しでも、読みやすくなっていれば、嬉しいのですが、いかがでしょうか。

ちなみに、パリの「ヴァンドーム広場」は、5月31日まで「バンドーム広場」でしたし、「メインイベント」は「メーンイベント」でした!(汗)どこが、変わったのか、または、表記の不統一(要は、ミス!)を探す感覚で、お読みいただいても、面白いかもしれません。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。



わかさ すみこ:総合1面デスク。92年入社、東京営業部配属。95年から大阪編集部、テキスタイルトレンドなどを担当し、2010年から商品面デスクとともにファッショングッズ分野などを受け持つ。北海道出身。これから、デスクのひとりごと的レポートを始めますので、よろしくお願いいたします。



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