今年も残り少なくなりましたね。歳をとると、昔のことが妙に懐かしくなったりするものです。先日の取材では、万博の話題で盛り上がりました。
54歳の私にとって、万博といえばEXPO70 大阪万博です。小学5年生、もう40年以上前のことですが、鮮明に覚えています。
火山活動を映像でリアルに表現した「三菱未来館」、人間洗濯機(本当に人間が洗濯機に入る)の「三洋館」、月の石が見たかったけど行列が長すぎてあきらめた「アメリカ館」、クレーンのような形の「オーストラリア館」、館そのものが大きな照明になっていて綺麗な「スイス館」、えっという映像の「オランダ館」など。三洋館でもらった鯉のぼりのバッチは、今も私の宝物です。
大阪万博のシンボル、太陽の塔も最近話題になりました。中央表が現在の太陽、頂上部が未来の太陽、そして裏が「黒い太陽」と言われる過去の太陽、というのは有名な話です。
万博の時は中も見られたのですが、今は入れません。私もはっきり覚えていませんが、中には生命の樹があります。危険を取り除いて、公開しようという動きになっています。
あのころの日本は、新幹線開通、東京オリンピック、そして大阪万博と、日本が発展すること、生活が豊かになること(一方できしみも、いろいろあったが)が目に見えました。もう一度あのころのようにと単純には思いませんが、ある種の熱気がうずまくような世の中に戻りたい気はします。
古川富雄 大阪支社編集部長が、関西のファッションビジネス情報の周辺、裏を紹介