新型コロナウイルス感染の拡大が深刻化する中、外出自粛の影響で小売業は厳しい状況にある。東京では大手企業だけでなく、個店も休業が増えた。それでもSNSのライブ配信やオンライン接客などで、顧客への発信を続ける個店が目立つ。今は試練の時だが、ここで築き上げたファンとのつながりは、当たり前の日常が戻った時の信頼関係をより強固なものにしてくれるはずだ。
(大竹清臣、友森克樹)
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顧客も店も守る
東京・渋谷駅から少し離れた路地裏のメンズセレクトショップ「ワガママトウキョウ」は「コロナ禍で顧客も店も守るために何ができるか」(中村勇貴代表)と考え、4月から営業しながらウェブ接客や試着便サービスなどの緊急対策を続けている。1週目は前年を上回る売り上げを確保している。
ただし、「単にデジタルツールを活用しただけでは成果は出ない。創業から1年数カ月だが、自店のファンとの信頼関係を構築できたことが大きい」とみている。
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