東京スピニングパーティー2017が、東京・すみだ産業会館で開かれ、手紡ぎや染織に関わる企業、作家が一堂に会した。出展者数は過去最多の101。プロ、アマチュアを問わず、ハンドメイドを愛好するクリエイターでにぎわった。
ハンセンクラフツ・ジャパンは、米ハンセンクラフツが開発した電動糸車「ミニスピナー」を紹介した。幅16センチ、長さ25センチ、高さ20センチと「世界最小」で場所を選ばず、電動で体の負担を軽減。極細糸からファンシーヤーンまで様々な太さの糸を紡ぐことができる。
アパレル向けの販売を主力とする企業の出展も目立った。
丸安毛糸は、編物キット「60」(ろくまる)で初出展。「編み物をする人を増やしたい」と昨年から本格販売をスタートしたブランドで、ショールやマフラーなど初心者でも楽しめる小物キットを豊富に揃える。カシミヤ・セーブルの「セーブリッチ」などアパレル向けに販売している高級糸を使用しており、素材の目新しさが好評を得た。
3回目の出展となる佐藤繊維は、佐藤正樹社長が英国で買い付けた羊毛と同社の製品ブランドで発生した端切れを販売した。消費者との直接交流が営業のヒントになるという。