商社繊維事業の採用・人材戦略 育成・定着への取り組みは?

2024/05/20 13:00 更新有料会員限定


各社とも若手社員の研修に力を注いでいる

 2、3年前と比べて若手、中堅社員の離職はやや落ち着いてきたが、人材に関する悩みは尽きない。繊研新聞社は、繊維事業を手掛ける主要な商社を対象に3、4月にかけて「採用・人材育成」に関するアンケートを実施した。4月22日に掲載した商社特集などで紹介しきれなかった表や各社から寄せられたコメントなどを中心に採用、定着、育成をテーマにまとめた。

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採用

〝転職当たり前〟 増える中途採用 即戦力獲得の難易度高く

 業績回復や今後の成長を見越して各社、採用に力を入れるが社員数は伸びてはいない。離職率の上昇に歯止めがかかってきたとはいえ、「転職が当たり前になっている。辞める人は一定数は存在する」とある繊維商社のトップ。少子化が加速する日本で人材流出を前提に、採用、育成、定着率向上を進め、企業を成長、拡大に導くことの難度は高い。新卒採用に関する課題や悩みでは、「売り手市場」「業界の人気低下」などを背景に、以前よりも少なくなった応募の中から採用したい人材と出会う難しさを指摘する声が多かった。内々定後の辞退に悩む企業もある。

 新卒採用の充実に加え、拡大してきたのが中途採用。これまで新卒採用をベースにしてきた企業でも、「異業種や海外で力を発揮してきた方など様々な人が入ってくることで社内が活性化する」と中途採用を重視している。

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