百貨店自主編集の3月商戦は、気温が低く春コートがあまり動かなかったが、ブラウス、スカートが売り上げを支え、NBと比較すると健闘した。定番品よりもデザイン性のある商品が売れている。(価格は税込み)
三越銀座店「ルプレイス」 スカート2倍の週も
数年続いたノームコアブームが落ち着き、かなりデコラティブなアイテムが売れている。久しぶりに柄や色による購買が多く、特にピンクが良い。売り上げを引っ張ったのはブラウスとスカート。ブラウスは袖コンシャスで、リボンやレースなどで装飾したものが人気。スカートにも手持ちのガウチョやワイドパンツにも合わせられて、ボトムにインもできる汎用性の高いアイテムが好調だ。てろてろ素材のほか、シャツ素材も売れている。
昨春のパンツトレンドから一転し、スカートは多い週で前年比2倍の売れ行き。膝下丈がマストで、レースやプリーツ、ウエストマークなどがポイントになった。
「ミュラーオブヨシオクボ」のコート(5万760円)。ウエスト位置が高くスタイルがよく見えるため、SNSとの相性が良い
阪急うめだ本店「D・ラボ」 フェミニン志向高まる
オープンから1年が経ち、売り場の認知度が向上。売り上げは前年を上回り好調に推移した。昨春のユニセックスから、今春はフェミニン志向に流れが変わっている。売れ筋アイテムは、ショートブルゾン、ブラウス、スカート。「オフホワイト」のラッフルブラウスや「G.V.G.V.」のレースアップブルゾン、「ミュベール」のオーガンディスカートなど甘めのデザインがいい。
好調ブランドはオフホワイト、「ミューラル」「チカキサダ」など。ファンが多いミュベールで、「フレッドペリー」との協業商品の販売や、デザイナーが来店してカーディガンのカスタマイズイベントを実施したことも売り上げをけん引した。
消化率の高い「ミューラル」はフェミニンさが受けている。Gジャン(6万3720円)、フリルブラウス(3万2400円)、プリーツスカート(3万7800円)