売り場観測・百貨店レディス自主編集 全体的に好調、駆け込みより買い替え需要

2019/09/30 06:26 更新有料会員限定


 9月の百貨店自主編集売り場は、全体的に好調だった。特にダウンを中心にコートが好調で、前年同月比で2ケタ増だった店が多かった。

 増税を見越して早めに投入したことが奏功したが、駆け込み需要というよりも前シーズンに買い逃した客や、元からの買い替え需要の方が多い傾向で、売り場全体を見ても駆け込み消費は思ったより少ないという店がほとんどだった。(価格は税込み)

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西武渋谷店「キートゥースタイル」

定番品のコートが動く

 前年同月比14%増で婦人服全体の売り上げよりも好調だった。なかでもコート(36%増)、ドレス(62%増)、雑貨(101%増)が非常に好調だった。

 コートはダウンが良く、「タトラス」の人気の定番が月間で10着売れるなど売り上げを作った。ただ、高額品だから増税前に買うというよりは、定番ものを買う傾向の方が強かったとみている。

 また「ダウンコートの買い替え周期がだいたい3年ほど」で、その周期がちょうど増税と重なったことが大きいのではないかという。スカートやドレスはレース使いの透け感やプリーツの入ったものが人気だった。また、ドレスとスカートのレイヤードも好まれている。

「タトラス」の定番のダウンコート(8万8560円)
「エレンディーク」のドレスとプリーツスカートのセット(3万1320円)
「ミュベール」のレースを使ったスカート(4万6440円)

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