ブランド設立当初から、サステイナブル(持続可能)な取り組みを続けてきた「ステラ・マッカートニー」が20周年を迎える。リサイクル素材を増やして原材料の使用を減らしたり、地球の未来を危惧して署名活動したりと、さまざまな取り組みで考え方を示してきた。
今でこそ、こういった取り組みは一般的だが、ステラが始めた当初は、独特な思想として受け止める人が多かったのだろう。先日、パイオニアならではの苦悩を感じる一幕があった。
ステラが発表した「アマゾン森林破壊ストップに対する意識向上」を目的としたカプセルコレクションを取材したときだ。「どう伝えればバランス良く伝わるか試行錯誤してきたが、今回は多くの人に考え方をポジティブに受け入れてもらえた」という。
もちろん、これまでも共感は得ていたに違いない。だが、それを実行したり発信したりするとなるとハードルが高くなる。しかしそれを超えて、自分ごととして取り組みたいという意識が広がっているようだ。サステイナブルが、次のフェーズに入ったのを感じる。
(規)