古着セレクトショップのウィゴーはストリートブランド「ダミー」で客層拡大を狙う。15年春夏物はこれまで同社にあまり無かったエレガンステイストを打ち出した。新テイストで10代~20代前半への提案の幅を広げる考え。また、オンリーショップの1号店を原宿に出店した。
ダミーは11年秋にスタート。東京カルチャーを背景にストリートとモードを融合した「ネオストリートスタイル」を発信する。プロデューサー兼デザイナーは、映画やテレビドラマなどの衣装デザインを手掛ける澤田石和寛氏が務める。ビジュアルモデルの芸能人起用やドラマなどへの衣装提供、期間限定店出店などで認知度を高めてきた。「ウィゴー」でも一部商品を販売しており、ダミーに引かれて入店する客もいるという。
「ダミーはウィゴーで扱う商品の逆を突く。ストリートを軸に様々なテイストをミックスして若い子のファッションの入り口を広げたい。〝これウィゴーのブランドなの〟と思わせるようなものを提案していく」(中澤征史社長)とする。15年春夏は白を基調とするクリーンなウエアが豊富で、エレガンスラインとベーシックラインの2種類がある。
エレガンスラインはオケージョン対応もできそうな商品を揃える。レース使いなど透け感のあるものが多い。タイトシルエットのマキシ丈ワンピース(1万9990円)や、ぺプラムシルエットのロングスカート(2万2290円)、袖をレースで切り替えるライダーズジャケット(1万9990円)など。ベーシックラインは、ロゴプリントのTシャツ(3990円)やスエットパーカ(3990~4990円)など。すべてフリーサイズでジェンダーレスな着こなしを提案する。
1号店は10日、ラフォーレ原宿の4階に出した。売り場面積は約26平方㍍。これまではネット販売と原宿など大都市圏のウィゴー約10店での一部商品の取り扱いだったが、オンリーショップにはフルラインを揃える。