《私のビジネス日記帳》世界への扉 ナオキ・タキザワ・デザイン代表 滝沢直己
2025/06/04
自分のブランドをそろそろ再生させたいと思い始めたのは1年半前。北京ファッションウィークのゲストデザイナーとして「ナオキ・タキザワ」のショーを行ったことがきっかけでした。再出発するなら今の自分に素直にデザインをして...
ファッション業界を代表する経営者や著名人が執筆するコラム「私のビジネス日記帳」。第一線で活躍する方々が週替わりで登場し、ビジネスの現場での気づきや今後の展望、日々のインスピレーションを綴ります。
2025/06/04
自分のブランドをそろそろ再生させたいと思い始めたのは1年半前。北京ファッションウィークのゲストデザイナーとして「ナオキ・タキザワ」のショーを行ったことがきっかけでした。再出発するなら今の自分に素直にデザインをして...
運営する「糸編」という会社が、今月で9期目に入りました。創業から13年。〝キュレーション≒編集〟という手段で糸偏産業に関わりたいという思いを込めて、この社名にしました。「編」という言葉には、「ばらばらのものを整理...
数年前。まだSDGs(持続可能な開発目標)という言葉が広く知られていなかった頃、ある戦略立案の最中に私は直面した――衣服の裏側に潜む不都合な真実に。【関連記事】《私のビジネス日記帳》序 福助代表取締役社長 坂本友...
銀行退職後家業に入ったのが、システムの2000年問題が取りざたされていた世紀末。総務部に配属、その後商品部へ配属になり物作りに携わります。産地を訪問するまで自分の物作りに対するイメージは、海外の一貫工場でした。産...
独立後は、多くの企業経営者と仕事をしながらデザインの気付きを得てきました。中でも、印象に残っている一人が柳井正さん。それまでもデザイナーとしての創造性とクライアントの要望との間で葛藤がありましたが、今回の相手は大...
誤解されがちだが、産地は単に製造する場所ではない。ファッションデザイナーたちにとって〝起点〟のような場所になる。100年以上続く企業も多い日本の繊維産地には、創意工夫の詰まった膨大なアーカイブ資料が宝のように蓄積...
今回私がテーマに選んだのは「私の大義」についてである。それは心から愛する〝衣服〟や〝ファッション〟を通じて、この美しくもはかない地球を未来の世代へ受け継いでいくという使命だ。 言い換えれば、「美」と「表現」と「継...
大学を卒業して大手都市銀行に就職、ちょうどバブル経済が崩壊し不良債権という言葉が毎日紙面を騒がせていた時代でした。銀行にとっても企業にとっても厳しい時代で、大手証券会社が倒産、監督官庁であった大蔵省が解体され金融...
06年に「イッセイミヤケ」のデザイナーの役割を終え、独立したのは人生の大きな転機でした。99年から始めた「イッセイミヤケ・バイ・ナオキタキザワ」から〝イッセイ〟が取れた時に、自分が社会からどう評価されているのかを...
繊維工業は軽工業のため資本投入も比較的安価で、国家が工業化を進める上で参入がしやすく、発展していく過程で最初の産業の一つと言われる。日本では戦後復興に向けいち早く繊維工業が輸出を通じ外貨獲得に乗り出し、経済成長の...